結膜炎について
2021.02.01
- 結膜(けつまく)とは白目や瞼(まぶた)の裏を覆う半透明の膜のことで外界と接しています。そのため感染症やアレルギーを生じやすい部分です。
- 感染症は細菌やウイルスが原因です。色のついた目やにがでて、ときには目が開きにくくなる程のこともあります。ウイルス感染の場合は伝染力が強いものが多く、休職、休学、休園が必要になります。簡便な検査キットを使用するとウイルス感染を確認することができます。治療は抗生剤とステロイドを含む抗炎症剤を点眼すると効果があります。ウイルス感染の場合は完治まで1か月以上かかる場合があります。
- アレルギーは原因が花粉、大気中の汚れなど季節性のものや、気密性の高い住居に多いダニ、ハウスダストなど通年性のものがあります。血液検査でアレルギーの原因物質を特定できる場合もありますが、すべて陰性なのに目に症状が出る場合もあります。しばしば痒みを感じますが、なかにはごろごろしたり、小児ではまばたきが多くなる場合もあります。
- 治療は抗アレルギー剤を点眼すると効果があります。症状が強い場合はステロイドを含む抗炎症剤を点眼したり、抗アレルギー剤を内服すると効果があります。強い症状の出る春季カタルでは免疫抑制剤の点眼をすると効果があります。
- ステロイドを含む点眼剤は長期に点眼すると眼圧(目の内圧)が上昇する場合があり、定期的に眼圧測定を受けながら使用することが重要です。
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